フード江崎グリコは23日、食品卸売業の物流網を活用した共同配送モデルの構築が評価され、2025年度の「物流パートナーシップ優良事業者表彰」で最高位となる大賞(経済産業大臣表彰)を受賞したと発表した。卸売業との協業により、輸送効率の向上と環境負荷の低減を同時に実現した。
チルド品物流は、鮮度維持や納品時間指定など条件が厳しく、小売店舗へメーカーが直接配送するケースが多い。このため、積載率の低下やトラック台数の増加、CO2排出量の増大、ドライバー不足といった課題を抱えてきた。今回、江崎グリコはサンライズグランドフーズ(静岡県磐田市)と連携し、卸の拠点をハブとした共同配送へ切り替えた。
具体的には、岐阜工場から卸の物流拠点へ商品を納品し、同拠点で他社商品と混載して配送する仕組みを構築した。段積み可能なカーゴを2-3段で活用することで車両の空きスペースを削減。さらに、納品先ごとに仕分け済みの「パケット型」で輸送することで、卸側のピッキング作業を不要とし、倉庫内作業の負荷も軽減した。納品時間や荷降ろし方法については小売側と協議し、配送条件を再設計した。
その結果、静岡方面への直接配送は1日6台から2台に減少し、年間トラック台数は2190台から730台へと66%削減。CO2排出量は年間284トン(32%)減り、労働時間も1万3000時間(60%)削減された。積載率もメーカー便で10ポイント、卸便で17ポイント向上した。
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