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M&Aオリエンタルチエン工業は22日、片山チエン（大阪府東大阪市）、アールケー・ジャパン（埼玉県熊谷市）、加賀工業（さいたま市北区）との間で、4社による業務提携契約を締結したと発表した。これにより「中堅ローラチェーンメーカー連合」として、製品・技術の開発と販売拡大を共同で推進していく。
オリエンタルチエン工業によると、日本のものづくり産業は少子高齢化やグローバル競争の激化により、特に中堅企業単独での事業継続が難しくなってきているという。こうした課題に対応するため、2025年8月に片山チエンと業務提携を開始。その後、アールケー・ジャパン、加賀工業を加えた4社間での本格的な連携体制の構築に至った。
提携内容は、各社が保有する経営資源の相互活用による製品供給・技術交流・海外展開の拡充など。具体的には、製品ラインアップの補完・拡充、相互の生産委託による効率化、原材料や部品の集中購買による原価低減、技術力向上を目指した交流、海外拠点の共同活用、物流網の合理化などが挙げられている。
4社は産業用チェーンやスプロケットなどを主力とするメーカーであり、それぞれが異なる強みと市場を持つ。今回の提携により、単独では難しかった競争力強化と製品開発の加速を図る。また、事業再編が進む産業部品業界のなかで、合従連衡の動きを先導する試みともいえる。
なお、今回の提携による26年3月期の連結業績への影響は軽微と見込んでいるが、中長期的には業績拡大と競争力強化に資する取り組みと位置づけている。今後は市場ニーズに応じた高付加価値製品の提供を目指し、連合体としての総合力を発揮していく方針だ。
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