調査・データ日本産業車両協会は22日、昨年1年間の無人搬送車(AGV)システム納入実績のまとめを公表した。国内向け、輸出向けを合わせたAGVシステム納入件数は2年連続の減少となり、納入台数も減少した。
調査対象は、AGVシステムメーカー26社。まとめによると、24年1年間の国内向け、輸出向けを合わせたAGVシステム納入件数は762システムで、前年比4.7%減と2年連続の減少だった。納入台数も2906台で同6.4%減となり、3000台を切った。
納入件数を車両タイプ別に見ると、「無人搬送車(台車)」が53.0%(前年実績41.9%)、「無人けん引車」が38.3%(同50.4%)、「無人フォークリフト」が8.7%(7.6%)となった。「台車」の割合が過半数を占め、「けん引車」は減少、「フォークリフト」は2年連続のアップとなった。
また、業種別にみると、「自動車・同付属品製造業」向けが32.5%(31.0%)と最も多かった。次いで「一般機械器具製造業」向けの10.2%だったが、前年の24.6%から大きく割合を下げた。前年より割合が増えたのは、「精密機械械器具製造業」向け7.2%(2.6%)、「運輸・倉庫業」向け7.3%(3.6%)、「食料品製造業」3.8%(2.8%)で、「卸・小売業」向けは1.0%(4.6%)と大きく下げた。
車両誘導方式別では、経路誘導式の「磁気式」が67.5%(77.9%)と依然として多いものの、割合は年々下がってきている。自律移動式では「SLAM式」が10.6%(10.4%)と高い割合を占めた。
納入件数のうち国内向けは90.4%(91.1%)とほぼ横ばいで、海外向けは9.6%(8.9%)と1割に満たない。1システムあたりの台数では、国内向けは3.6台(前年は3.8台)、海外向けは5.4台(同4.6台)と、海外向けのほうが多かった。
近く協会会報「産業車両」誌に、協会の無人搬送車システム委員会特別委員、荒木勉・上智大学名誉教授による解説記事と、詳細な分析が掲載される。
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