調査・データコカ・コーラ ボトラーズジャパンと豊田自動織機は10日、「コカ・コーラ ボトラーズジャパン白州工場倉庫」(山梨県北杜市)で、豊田自動織機が開発した4本フォークタイプのトラック荷役対応自動運転フォークリフトの実証実験を始めたと発表した。国内で初めての実証実験で、ことし12月以降の本格稼働を目指す。
トラック荷役対応自動運転フォークリフトは、AI(人工知能)を搭載し、3D-LiDAR(ライダー)によるトラック位置検出や画像認識、ディープラーニングを活用したパレット位置・姿勢の検出によって、自己位置検知・誘導用のインフラがなくても、自動で荷物の積み下ろしができる。
また、荷役位置を自動フォークリフトが自ら判断しながらトラックまでの走行経路を自動で設定するため、トラックの停車位置が一定でなくても対応。有人作業と同様のレベルで、積載効率を落とすことなく作業ができる。
飲料業界では通常、フォークを2つのパレットに同時に差し込んで荷物の積み下ろしや搬送をするが、フォークリフトの操作は数センチ単位のズレが作業に影響するため、人の経験や感覚に頼る部分が多い。このため、作業員に欠員が出ると人材育成に時間を要するほか、人員確保が難しい夜間の作業が滞ることがあり、繁忙期や夜間の出荷体制の課題となっていた。
こうした課題を解決するため、両社は昨年から、飲料業界に対応した4本フォーク自動運転リフトの実用化や安定的な出荷体制の構築について検討を開始。4本フォークタイプのリフトの開発に取り組んできた。
白州工場倉庫では、製品を製造してから倉庫に保管するまでの工程を自動化するなど自動倉庫化を進めており、自動運転フォークリフトが本格稼働すれば、製造からトラックに積み込むまでの全工程が自動化されることになる。
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