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ニチレイロジ、冷凍環境下で自動運転フォーク実験

2020年10月8日 (木)

フードニチレイロジグループ本社は8日、冷凍倉庫など氷点下25度の厳しい作業環境下で運用できる自動運転フォークリフトの実用化に向け、傘下のロジスティクス・ネットワークが運営する「品川物流センター」で、豊田自動織機との共同実証実験を開始したと発表した。

これまでも冷蔵・冷凍倉庫の業務革新を目指した取り組みを重ねてきたが、今回は自動運転フォークリフトの導入による労働力不足の解消、低温環境下の作業者負担軽減、現場作業の標準化――を狙いに、豊田自動織機との協業の一環として実施する。

両社は2018年に「キョクレイ大黒物流センター」で冷蔵環境下(2度)の自動運転フォークリフトの実証実験を行い、有効性を確認。これに続く形で冷凍環境下でも機台の耐久性、同一機台で冷蔵・冷凍ゾーン間の移動、有人フォークリフトとの共存などを検証する。

特に冷蔵・冷凍ゾーン間の移動では、急激な温度変化で発生する結露や「もや」が機台そのものと走行にも影響を与えることから、これまで自動運転フォークリフトの活用は困難とされていたが、国内で初めてこれに対応した機台を実用化し、実証結果で得られた課題の解消に取り組み、製品化を目指す。

■実証実験の様子