サービス・商品ジェイテクト(愛知県刈谷市)は12日、自動車の操舵をつかさどる電動パワーステアリングのコンピタンス(製品と製造設備に関する要素技術や知見)を基に、ドローンの姿勢や速度などを制御するシステム「フライトコントローラー」の開発に着手したと発表した。
信頼性の高い国産ドローンのニーズが拡大するなか、同社は2022年よりドローンの運動性能向上に貢献するソリューションとして高耐熱リチウムイオンキャパシターLibuddy(リバディー)をドローンメーカー各社に提案。今回は、これまでの取り組みに加え、自社の持つコンピタンスを生かすことで同システムを開発、ドローンの性能向上に貢献するとしている。
点検・測量や短距離物流に利用されているマルチローター型ドローンは、複数のプロペラのローター回転数を制御することで飛行するが、この制御には複数のセンサーに基づく安定姿勢の演算とローターへの指令といった高い応答性が求められるという。これに対し、同社の電動パワーステアリングで培ったモーター制御技術や安全設計技術といったコンピタンスを活かして開発を進めている同システムをドローンに搭載することで、高い応答性や姿勢安定性および信頼性を兼ね備えた姿勢制御を実現、従来品と比較し突風発生時の安定性向上が確認できたとしている。
さらに、高耐熱リチウムイオンキャパシタLibuddyとの相乗効果により、高性能なドローンの姿勢制御を実現するという。
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