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オムロンヘルスケア、松屋R&Dを完全子会社化へ

2025年12月16日 (火)

M&Aオムロンは15日、子会社のオムロンヘルスケア(京都府向日市)が、東証グロース市場に上場する松屋アールアンドディ(R&D)に対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると発表した。2026年6月下旬の開始を目指す。買付価格は普通株式1株1110円で、成立後は2段階買収を通じて非公開化する計画だ。

松屋R&Dは縫製自動機の開発を強みとし、血圧計の基幹部品である腕帯をオムロン向けに供給してきたほか、自動車用エアバッグやカーシート向けの自動化設備でも実績を持つ。生産拠点は日本、中国、ベトナム、ミャンマーに展開しており、特にベトナムは医療・車載向け縫製品の重要拠点となっている。

オムロンヘルスケアは、血圧計市場での価格競争激化を背景に、腕帯の安定調達とコスト競争力の強化を経営課題と位置付けてきた。完全子会社化により、設計・生産・調達の一体運営を進め、縫製工程の自動化・省人化を加速させる狙いだ。加えて、松屋R&Dの自動化技術を活用し、医療機器分野にとどまらない新規事業展開や海外展開の拡大も視野に入れる。

松屋R&Dにとっては、上場維持に伴う制約を外し、オムロングループの資金力やグローバルネットワークを活用した中長期投資が可能になる。両社は統合により、医療機器サプライチェーンの内製化と安定供給を図る。

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