ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

双日、アルゼンチンで農業参入、物流機能強化

2010年11月17日 (水)

産業・一般アルゼンチンのコーン工場双日は17日、南米アルゼンチンで大豆などの農業生産を行う事業会社、双日ブエナスティエラス・デル・スール社(BT社)を双日グループの100%出資で設立し、アルゼンチンの大手農業事業運営会社であるカセナベ社と協力して、大豆などの穀物の生産・販売する農業事業を開始する、と発表した。

 

双日は今年度に約5億円を投じ、アルゼンチンの肥沃な農地パンパ地区で約1万1000ヘクタールの土地を使用、大豆、コーン、小麦など合わせて3万トンの農作物を生産する。

 

また、11年度以降は同国で生産量の拡大を進めつつ、生産・供給余力のあるブラジルを中心とした南米の他国でも農業事業を展開する計画で、17年度をめどに、南米域内で約100万トンの穀物の生産を見込む。穀物は、需要の伸長が著しいアジア地域を中心に販売する。

 

双日は、自ら農業事業を手掛けることで、事業運営に必要となる栽培管理、農業経営、リスク対応に関するノウハウを蓄積し、今後、アジアやアフリカ地域でも農業事業展開を図る。

 

川上分野では、南米地域を中心とする大規模な農業生産への機能拡充を進めると同時に、川中分野では貿易取引など物流機能の強化、川下分野では、主にアジア地域での食品加工事業や流通事業の強化を図り、複数商品・複数国間のグローバルなバリューチェーンを構築。アジア地域を中心とした安定的な農産物の調達・供給に取り組む。