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双日、ブラジルで農業・穀物集荷事業に進出

2013年10月22日 (火)

産業・一般双日は22日、ブラジルで農業・穀物集荷輸出事業を行うカンタガロジェネラルグレインズ(サンパウロ市)とその中核子会社のCGCトレーディングの2社に出資し、同国で農業・穀物集荷事業に進出、穀物取扱規模を拡大すると発表した。

2010年設立のCGGグループは、15万haの農地を保有し、年間200万トンの穀物集荷を展開しており、双日とCGCグループは今後、同グループが使用権益を保有するブラジル北部イタキ港の港湾ターミナル、内陸サイロ、農地取得・開発に投資する。これにより、20年以降、CGGグループの穀物取扱量を600万トン、保有農地を20万haまで拡大させる計画。

これまで、ブラジルからの穀物は南部港からの輸出が中心だったが、物流インフラが未整備だったため、輸出の最盛期には長期滞船が恒常化していた。開発が進むイタキ港は、物流のボトルネック解消による船積み期間短縮とアジアまでの航行距離の短縮による競争力確保が期待されている。

双日は今回の出資を通じ、農業生産・集荷・ターミナル事業を共同で事業運営するとともにCGGグループが集荷するブラジル産大豆・コーン・小麦などを優先的に買い取り、アジア・日本市場、世界大豆貿易量の7割を輸入する中国市場向けに穀物販売を行う。

また、農業生産では、北東部のセラードと呼ばれる耕作不適地を土壌改良し、新たに農地開拓していくことも検討する。