ロジスティクス日新(東京都千代田区)は30日、「統合報告書2024」を発行したと発表した。
モビリティにおいては、日本では在来船のチャーターや、新たなルートによる海上貨物の代替輸送、海外拠点ではネットワークを駆使したトラック代替輸送などを新たに展開。輸送サービスへの付加価値として海外現地法人との協業でHACO Lab.(ハコラボ:リターナブル物流容器運用サービス)を利用した自動車部品の往復航空便輸送を本格的にスタートした。また、11月に敷地面積4万6180平方メートルの北関東ロジスティクスセンター(栃木県芳賀町)が開業予定。
化学品においては、3月に神戸市から取得した土地(約3万1000平方メートル)で危険物倉庫、高圧ガス倉庫の建設。危険物倉庫の特徴としては入出庫の省人化、省力化を図るための自動倉庫の導入のほか、冷蔵倉庫の建設も予定されている。九州全域の半導体工場に向けての化学品供給に適した利便性の高い拠点に、化学品倉庫の整備を計画している。
食品においては同社グループの海外ネットワークを活用し北米・欧州発本邦向けの海上・航空フォワーディング案件を新規に受注。日本発東南アジア向けの海上フォワーディング案件も受注し、食品輸送以外にも食品製造設備輸送案件も受注した。また、主なトピックスとして平和島冷蔵倉庫、摩耶冷蔵倉庫、出田町営業所でトラックバース予約受付システムを導入したことを挙げた。
DX/新規事業においては、デジタルフォワーディングサービスである「Forward ONE(フォワードワン)」に貨物追跡(トラッキング)機能を新たに追加し、オンライン上で見積から船積予約、船積後のフォローが可能となった。環境対応として、使用済リチウムイオン電池の専用容器を用いた静脈物流サービスの開発に着手した。
第7次中期経営計画としては、物流事業において成長分野への投資による事業拡大を目指す。第6次中計から自動車関連、化学品・危険品、食品を中心とした重点分野および成長分野に対し設備投資を実施し、2026年度末までに投資額400億円と、投資計画を拡大。うち100億円の投資をフェーズ1で実施した。引き続き重点分野への投資を実施し、コア事業の深耕化を進めるとともに、新領域事業、DXといった新しい収益源への投資の実施を進めるとしている。
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