財務・人事東海運が30日発表した、2025年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比1.2%減の196億8800万円、営業利益が同3.4倍の2億8300万円、最終利益が2倍の2億4800万円と減収大幅増益だった。
物流事業では、国際貨物の取扱量が、悪天候や中国からのコンテナ積載量の不調により減少。ロシアや中央アジア向け貨物は、ウクライナ情勢や国境でのコンテナ滞留の影響を受けて減少した一方で、他地域向けの自動車関連や消費財関連貨物は増加した。さらに、円安による海上運賃高騰により、中東や欧州向けの液体輸送関連貨物の収益・費用が増加した。
国内では、住宅投資の低調が影響し、建材関連貨物の取扱量が減少したことで、カーフェリー輸送や陸上輸送の取扱量も減少した。倉庫関連では、円安と物価高の影響で輸入貨物の取扱量が減少し、総じて収益は減少した。
結果として、物流事業の売上高は0.5%増の149億6000万円、セグメント利益は39.2%増の8億1400万円となった。
海運事業では、内航船のセメント船は工期長期化や労務費用の高騰などで取扱量が減少したが、ことし7月に稼働した粉体船で取扱量が増加し、外航船は受注航海数の減少により減収。旅客船配乗業務は、インバウンド需要の増加と通常運航体制の稼働率増加により増収となったが、全体として海運事業の売上高は6%減の43億1000万円、セグメント利益は1%減の2億2800万円となった。
通期業績は、売上高が前年比4.6%増の415億6500万円、営業利益が同2.2倍の6億4200万円、最終利益が80.4%増の5億7200万円と増収増益を予想している。
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