国交省、トラック・物流Gメン改組で監視を強化

行政・団体国土交通省は1日、荷主や元請けの企業の事情によって、運送事業者に長時間の荷待ちや運賃・料金などの不当な据え置きなどが発生していないかを調査、監視する「トラックGメン」を「トラック・物流Gメン」に改組し、態勢を強化すると発表した。各都道府県のトラック協会が新たに設ける「Gメン調査員」を加え、360人以上の態勢で情報収集にあたり、悪質な取引の是正を図る。

トラックGメンは、長時間の荷待ちや運賃や料金の不当な据え置き、無理な運送依頼、違法な指示など、トラック事業者の違法行為の原因となりうる荷主や元請けの「違反原因行為」を是正するため、昨年7月に162人態勢で発足した。企業の実名を公表する勧告2件を含め、これまで1000件以上の是正指導を行っている。

今後、さらに取引環境を適正化していくには、、倉庫業者からの意見聴取や情報収集も欠かせないとして、1日から「トラック・物流Gメン」と名称を変え、「トラック担当」と「倉庫担当」に役割を分担することにした。

（クリックで拡大、出所：国土交通省）

さらに担当者も地方運輸局から職員29人を加えるとともに、各都道府県のトラック協会が新設する「Gメン調査員」を166人追加。総勢357人で情報収集や監視を行う。また、倉庫業の業界団体にも情報収集窓口を設置し、地方運輸局と連携する。

昨年に引き続き、今年も11月と12月をGメンによる集中監視月間とし、プッシュ型の情報収集を進め、適正な取引を阻害する疑いのある悪質な荷主などへの監視を強化する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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