調査・データ日立製作所は18日、東邦ガスと地域再生可能エネルギーを活用したクリーン水素製造についてフィジビリティスタディ(実現可能性調査、FS)を開始したと発表した。同事業は環境省の「令和6年度既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・FS事業」に採択された。
同事業では、地域資源であるLNG冷熱や太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーを融合して水素を低コストで製造し、運搬や貯蔵、使用まで一貫した地域の水素サプライチェーンモデルを構築するため、実用化を目指したシミュレーションを行う。
具体的には、東邦ガスが知多LNG共同基地(愛知県知多市)にあるe-メタン製造実証の施設で、地域製造業の工場から回収・運搬されたCO2をもとにe-メタンを製造するCO2循環モデルの構築に向けた詳細な検討を進めるとともに、システム全体の有効性を検証する。
また、日立は大みか事業所(茨城県日立市)で培った制御技術を生かした水素エネルギーマネジメントシステムの実証成果を活用し、太陽光や風力発電など地域の再生可能エネルギーや安価な電力を選択的に用いて水素を製造するシステムの検証を行う。
両社は、それぞれが持つ技術やノウハウを組み合わせ、トータルにシステムを構築することで、低コストでクリーンなエネルギーに由来した水素とCO2を地域で循環させるためのサプライチェーンの構築を目指す。
事業には愛知県も参画し、低炭素水素製造に必要な再生可能エネルギーの供給に関する情報提供などを行う。
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