認証・表彰経済産業省の物流パートナーシップ優良事業者表彰の発表が6日行われ、配送ルールの見直しでドライバーの労働環境の改善や積載率の向上、CO2排出量の削減などを図った日本アクセスと東急ストア、SBSロジコムの3社が物流構造改革表彰を受賞した。
東急ストア各店舗への配送業務はこれまで、1日5便体制で、便ごとに納品する商品のカテゴリや店着時間が指定されていた。また、当日に配送しなければならない荷物は、最終便後に追走便を出して対応することもあった。
こうした態勢は、店舗にとって利便性が高かったが、ドライバーの人手不足などを考えると、将来的に維持できない可能性があり、3社で連携して配送業務を見直すことになった。
その結果、考え方を時間ベースから作業ベースへと変更。配送トラックの積載率が100%になれば出発することにルールを改め、仕分け作業が終わっているものからトラックに積み込み、便数や店着時間は柔軟に対応することにした。積み荷が残ったときは、次の便で配送することにし、最終便後の追走便は廃止した。
配送方法の変更は、小売店の負担も大きいため、店舗での実験や検証を行いながら進めるとともに、残業時間が減少するドライバーの収入確保にも配慮した。
これによって、1日の運行数は545運行から523運行へと22運行削減でき、積載率も81.8%から84.3%へと向上。CO2排出量は年間197.4トン削減できた。また、年間7億4600万円のコストダウンにもつながった。
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