認証・表彰国土交通省が6日に発表した「物流パートナーシップ優良事業者表彰」で、AIと需要予測を活用した共同配送に取り組んだ佐川急便(京都市南区)と薬王堂(盛岡市)、PALTAC(大阪市中央区)の3社が物流DX・標準化表彰に選ばれた。
東北6県でドラッグストアを展開する薬王堂と一般医薬品・日用品卸のPALTACは、岩手県から青森・秋田両県を結ぶ配送を効率化するために、青森県内にあるPALTACの集配センター2か所と秋田県内の佐川急便の集配センター1か所を配送拠点とし、貨物を集約。各店舗へは配送拠点から共同配送便をピストン運行することにした。
運行に当たってはAI と需要予測を導入し、車両台数を適正化。積載率を向上させたほか、トラックの台数を年間3756台(17.9%)削減した。
また、これまでは両社がそれぞれ、岩手県内の拠点から青森・秋田県の店舗に配送していたため、運転時間が長時間化していたほか、積雪時には配送を中止せざるを得ないこともあった。1店舗に複数の車両が納品していたため、順番待ちや返品回収の間違いも発生していた。
しかし、配送拠点を設けることで、トラックの運行距離が短くなったほか、積雪時でも配送拠点の在庫から必要な商品を配送できるようになった。食品や非食品も混載できるようになり、納品回収も減り、回収間違いもなくなった。
これによって、トラックの走行距離は年間147万キロ(23.2%)削減され、走行時間も年間3万1000時間(27.3%)短縮。CO2排出量も年間687トン(14.3%)削減できた。
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