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江崎グリコ、コカ・コーラなど3社に物流PS部門賞

2024年12月9日 (月)

認証・表彰経済産業省の物流パートナーシップ優良事業者表彰の発表が6日行われ、メーカーの垣根を超えて配送態勢を整備し、効率化を図ったとして江崎グリコとコカ・コーラボトラーズジャパン、ハコベルの3社が強靱・持続可能表彰に選ばれた。貨物量などの情報を交換して空回送便の削減などにつなげた。

江崎グリコの九州エリアには小ロットと大ロットの生産工場が離れた場所にあり、1台のトラックが2か所の工場を回って製品を積み込んだうえ、関西と関東の倉庫2か所に運んでいた。一方、コカ・コーラでは九州エリアで空回送便が発生することがあった。

また、山陰では繁忙期と閑散期で車両の手配数が変動するため、安定した輸送力の確保に課題があった。

こうした状況に対し、ハコベルの仲介で両社が情報を共有。配送網を相互に活用して効率化を図ることになった。

九州では江崎グリコの小ロット工場の製品をコカ・コーラの空回送便を利用して佐賀県鳥栖市の物流拠点に配送。鳥栖からは船舶を利用して関西と関東に共同輸送することにした。

山陰ではグリコの閑散期がコカ・コーラの繁忙期であることがわかり、グリコが確保したトラックをコカ・コーラが活用することで、年間の貨物量の変動を抑え、物流業者の安定した受注にもつながった。

これによって、これまで空回送していた車両100台を有効活用できるようになり、 CO2排出量は年間138.5トン削減できた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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