サービス・商品ソラコム(東京都港区)は6月30日、同社の展開するクラウドカメラサービス「ソラカメ」の新製品として、「ソラカメ屋外スターターキット」と、「ソラカメ屋外ソーラーキット」を7月16日から販売開始するとして、本社で商品発表会を開催した。
ソラカメは、Wi-Fiにつなぐだけで、すぐにクラウドカメラとして遠隔監視・録画が開始できるカメラサービス。これまでの防犯カメラではなく、初期投資や初期設定の煩雑さを削減し、セキュアなデータ保存環境を提供する。
今回新たに発表した2製品は、電源環境やWi-Fi環境がない現場での運用ニーズに対応するもの。

▲ソラカメ屋外スターターキット
「ソラカメ屋外スターターキット」は、電源がある場所であれば、すぐにカメラ機能を利用できる、通信ルーターや専用電源アダプターなどを防水ケースにまとめた構成。インターネットの工事や設定などの必要なく、屋外建築現場で進ちょく状況に合わせた稼働場所の変更などにすぐに活用できる。
さらに、「ソラカメ屋外ソーラーキット」は、ソーラーパネルと大容量バッテリーをセットにして、電源がない場所でもクラウド型カメラが設置できる。農作業現場や各種設備のアラート監視、廃棄物処理現場などで活用拡大が期待されている。そのほか太陽光発電施設や河川などの防災管理、観光地の施設管理などのほか、ユニットごとに台車などで移動や設置が可能であり、固定場所に縛られない、柔軟に監視位置を移動する防災対応なども想定できる。無日照でも3日間の稼働が可能で、運用場所の拡大に貢献する仕様となっている。

▲ソラカメ屋外ソーラーキット
ソラカメ事業責任者の高見悠介氏は、「ソラカメは、安価にカメラ、システムを利用できるので、IoTの眼として、あちこちにカメラを置いてもらうことが可能で、より日常の業務や動線に基づいた解像度を高めることができる。すでに大手ゼネコンのほか、小売チェーンの店舗状況のエリア一元管理などに有効活用されている」と説明。導入とランニングコスト合わせてリーズナブルな運用ができることをセールスポイントとしており、映像監視の高まる需要にも、よりカジュアルに対応できるツールという。
さらに同社では、ソラカメによって集まるデータをもとにした、生成AIによる分析・意思決定IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」を用意し、カメラ映像データによる可視化と最適化提案をサポートしていく。
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