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パナソニックコネクト、物流自動化サービス開始

2025年6月30日 (月)

サービス・商品パナソニックコネクト(東京都中央区)は6月30日、物流・製造現場に向けた新サービス「ロボット現場導入サービス」を開始すると発表した。これにより、同社の100パーセント子会社であるブルーヨンダー(米国)が提供するAI(人工知能)・機械学習(ML)を活用した「Cognitive Solutions for Execution: Warehouse」との連携も強化し、日本国内で課題となっているロボット導入のハードルを下げる。従来は導入まで1-2か月を要したが、最大で50パーセントの期間短縮が可能になる。

物流・製造現場の自動化ニーズが急速に高まるなか、日本では複数メーカーのロボットを導入する際に、それぞれ異なるユーザーインターフェース(UI)やシステム連携の煩雑さが障壁となり、導入が進まない状況が続いていた。さらに、現場オペレーションの変化に応じて生じる追加のシステム開発・コスト負担も課題だった。

今回提供するサービスは、ことし10月から段階的に機能提供が始まる「ロボット制御プラットフォーム」と、6月30日から順次開始される「システム連携サービス」の2つのサービスで構成される。ロボット制御プラットフォームは、異なるメーカーのロボットや自動化機器を一元制御できるソリューションである。ビジュアルプログラミング機能や導入支援ツールを活用し、ロボットSIerのみならずエンドユーザーのロボット導入のハードルも下げることができる。

主要な特長は3点ある。第1に、マルチロボット対応によってメーカーを問わず一括制御が可能であること。第2に、動作構築を視覚的に行えるビジュアルプログラミング機能の搭載。第3に、代表的な動作パターンを標準化したテンプレートにより、新用途への展開が容易である点である。

もう一方の「システム連携サービス」は、上位システムとの柔軟なデータ連携を可能にする。ブルーヨンダーの「Cognitive Solutions」や、ラピュタロボティクス(江東区)が開発した「自在型自動倉庫ラピュタASRS」などと接続可能。これらのサービスにより、倉庫内の複数工程における作業フローの同期、ロボットと人の協調作業、そして現場変化へのフレキシブルな対応が可能になる。ブルーヨンダーのCognitive Solutionsとの連携を通じ、倉庫全体のROI(投資対効果)向上も狙う。

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LOGISTICS TODAY編集部
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