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ヨコオ、正確な車種を即時識別する機器を開発

2013年7月18日 (木)

荷主ヨコオは18日、高速道路・一般道で自動速度取締装置に使用する「24GHz帯プロファイラー」を開発したと発表した。

このプロファイラーは、パルスレーダー方式による近距離測距センサーで、通行車両の高さ(垂直)方向の測定を行うことで、車両種別の識別を容易に行う機能を備えたレーダーユニット。8月から中国向けに製品出荷を開始し、段階的にグローバル展開を進める計画。

自動速度取締装置は一般的に、違反車両の速度計測、ナンバープレート記録に主眼を置いているが、乗用車と大型トラック・バスといった通行車両の種別によって規制速度が異なるケースでは、車両種別も識別する必要がものの、実際には正確な車両種別を即時に識別することは困難だった。

同社ではこの課題を解決するため、車両識別に必要な通行車両の高さ方向の測定を容易に行うことができ、同社製「24GHz帯ドップラーレーダー」と組み合わせることも可能な24GHz帯プロファイラーの開発を企画し、このほど完成させた。

24GHz帯プロファイラーは短パルスレーダー方式で、80センチから8メートルといった極近範囲の距離測定を高精度に行うことができるため、ガントリーから路面や通過車両のボンネット、屋根までの距離の測定が可能。

また、ドップラーレーダーとの組み合せで、通行車両の速度計測と同時に、車高と車長による通行車両のプロファイリングを自動的に行うことができる。

新開発のプロファイラーは速度取締用に限らず、通行車両数カウントや駐車場への入退場管理など他用途への展開も見込めるとして、今後、国内外で拡販を進める。