ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

貨物管理システム市場、日本で年平均10.3%成長へ

2025年12月19日 (金)

調査・データリサーチ・ネスター・アナリティクス(米国)は17日、日本の貨物管理システム(FMS)市場に関する最新調査レポートを発表した。これによると、日本のFMS市場は2025年に21億ドルを超え、26年には23億ドル、35年末には56億ドルに達すると見込まれ、予測期間中(26年-35年)の年平均成長率(CAGR)は10.3%に上るとされる。

調査では、FMSの導入を促す主因として、ドライバーの残業規制強化やEC(電子商取引)の拡大、都市部における不動産制約、国家物流プロジェクトなどが挙げられている。特に、マイクロハブやクロスドック施設における自動化と可視性の向上が求められており、FMSへの投資が進むと予想される。

導入モデルでは、クラウド型/SaaS型が主流化し、大規模荷主はセキュリティーの観点からオンプレミスまたはハイブリッド型を選択する傾向にある。導入業種としては、EC・小売、製造、自動車、コールドチェーン、3PL、港湾事業者などが対象となっている。

一方で、地方運送業者の分散構造や既存システムとの統合コスト、不動産制約などが市場成長の制約要因とされる。地域別では関東、関西、中部の大都市圏が導入の中心地となっており、都市型マイクロハブでは短納期対応のためFMS活用が進んでいる。

この調査は、日本の物流業界が抱える構造的課題への対応や、デジタル化による効率化の可能性を示すものであり、貨物管理の次世代化を検討する企業にとって重要な資料となっている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。