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サービス・商品xID（クロスアイディ、東京都千代田区）は17日、クマの出没が相次いでいる自治体を対象に、デジタル郵便サービス「SmartPOST」を2026年3月末まで無償提供すると発表した。郵便配達の安全確保が困難となり、配達停止に追い込まれる地域も出ているなか、住民への行政通知を確実に届ける代替手段として支援を行う。
SmartPOSTは、マイナンバーカードを用いて自治体からの通知を住民のスマートフォンに配信するサービス。紙の郵便に依存せず、行政手続きや重要通知、災害・動物被害時の注意喚起などを即時に送信できる。利用にあたっては専用アプリ「xID」を通じ、住民が自身のスマホで通知を確認・保存することが可能となる。
今回の提供対象は、クマの出没や被害が継続している地域に限られ、すでにSmartPOSTを有償導入している自治体は対象外。暖冬やエサ資源不足の影響によりクマの冬眠が遅れる懸念があり、12月下旬から1月にかけての出没が予想されているなか、紙の郵便物が届かない状況は行政業務に深刻な支障を来すとされる。
xIDは今後、自然災害・動物被害・防犯などのリスクに対応した情報伝達インフラとしてSmartPOSTの活用範囲を広げ、行政DX（デジタルトランスフォーメーション）と住民サービスの継続性確保に寄与する方針だ。
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