ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

資生堂、インドの「マステージ領域」に参入

2013年7月19日 (金)

荷主資生堂は19日、インドの中間所得者層を対象とした「マステージ領域」に参入すると発表した。アジアを中心に12か国・地域で展開するスキンケア・メーキャップブランド「Za」(ジーエー)を導入、商品の輸入、卸売りを専門に行う100%子会社「資生堂インド」を4日、ムンバイに設立した。

通常のマス商品よりも高級感を持たせつつ、プレステージ商品に比べると値ごろ感があるマステージ領域の中でも比較的価格帯が高いエリアに注力し、2014年4月にZaの販売を開始する。14年末までに250店、4年後の18年には1700店規模を目標に展開する。

同社はインドのマステージ市場のマーケットサイズについて、既に同社が展開しているプレステージ市場の8倍程度あるとみて、アプローチを研究するために11年にムンバイに駐在員事務所を設立、現地の嗜好やマーケティング調査を重ねてきた。

その結果、高級百貨店などのプレステージチャネルに強いBaccarose社を通じたグローバルブランド「SHISEIDO」「BPI」への注力は継続しつつ、より大きな成長が見込まれるマステージ市場への進出を決定するとともに、きめ細やかで専門的なマーケティングを展開するため、100%子会社の設立に至った。

インドで販売するZa商品は、主にベトナム工場(ドンナイ省)で生産・輸出することで、原価や輸送費の低減を図る。ベトナム工場は、ASEAN諸国や日本向けに10年から稼動しており、13年中には工場建屋の増設と生産設備の増強に着手するとしている。