国際ドイツ・ハンブルク港を拠点とするHHLAリアルエステート(ドイツ)は25日、ユネスコ世界遺産に登録されているシュパイヒャーシュタット地区において、旧中央機関所の改修と新築工事を完了したと発表した。

(出所:HHLA)
工事は歴史的建造物の保存と現代的機能を両立させた再開発を目的としたもので、ザントトルカイ沿いのM28a区画で2022年から進められていた。今回の完成により、長年空白となっていた街区の構造的な欠落が解消された。
旧中央機関所は、かつてシュパイヒャーシュタット全体の動力源として機能していた施設で、蒸気機関により倉庫内の巻き上げ装置や電力供給を担っていた。最大出力は1909年時点で3140馬力に達し、水路と道路を結ぶ物流オペレーションを下支えしてきた。一方、第2次世界大戦で大きな被害を受け、戦後は採算性の問題から本体の復旧が見送られ、エネルギー供給は分散型へと移行していた。
今回のプロジェクトでは、文化財保護のガイドラインに沿った修復に加え、世界遺産区域内では唯一となる新築部分を慎重に組み込んだ。外観は歴史的なレンガ建築群と調和させつつ、建物内部は持続可能性や利便性、滞在品質といった現代的要件を満たす設計とした。地上階には飲食施設「Chefs Warehouse Hamburg」が入居し、27日から一般開放される。これにより、旧中央機関所は建設以来初めて市民や観光客が立ち入れる空間となる。
かつて世界最大級の倉庫街だったシュパイヒャーシュタットは、現在では観光、商業、文化機能を併せ持つ都市型地区へと転換が進む。物流遺産を生かしながら都市機能へ接続する象徴的な事例として注目される。
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