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ハミングステージ、卸・小売の一貫体制強化で収益改善狙う

2010年12月1日 (水)

荷主アイビーダイワは11月30日、子会社のハミングステージが同日付けで、フードクリエイトからスーパーマーケット「スーパーハミングステージ宮内店」(川崎市中原区)、「スーパーハミングステージパークシティ店」(同市小倉)2店の内部造作、什器備品、営業権を譲り受けると発表した。

 

同社の第2四半期決算では、売上5億9900万円のうち5億8600万円と97.8%を食品事業が占めており、さらにその95%がスーパーマーケットへの食料品、生鮮食料品の卸の売り上げとなっている。4月12日にハミングを子会社化して、野菜や生鮮食料品と一般食材の卸を小売業と専門商社を対象にしてきたが、10月22日に居抜き物件のスーパーマーケットをコストをかけずに出店することで、「既存売上をアップさせ、現在受託しているスーパーマーケットを自社で経営することで収益を改善できる」と判断した。

 

ハミングはスーパーマーケットへの卸が事業の柱となっているため、「スーパー側の販売価格に合わせた仕入れ価格での卸し売りを余儀なくされており、このままの形状で営業を続けることは収益性の低下を招く」として、小売店舗を自社経営することで収益率向上を図ることにしたもの。

 

仕入れから一般消費者へと「競争力のある仕入れから小売りへの一貫した体制」を確立することで、売上・収益・キャッシュフローの改善を狙う。ハミングは既に川崎市内の上作延地区に新規自社店舗を購入しており、今回の2店舗と併せた3店舗を自社経営することで、仕入れから小売までの一貫体制を強化し、経営安定化につなげる。譲受け価格は8000万円。