拠点・施設物流不動産開発のプロロジス(東京都千代田区)は10日、岩手県矢巾町のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク盛岡」で、共同物流サービス(青森県八戸市)と2万6000平方メートルの賃貸契約を締結したと発表した。大手3PL企業や梱包資材メーカーともほぼ同時期に賃貸契約を締結しており、全体の75%の賃貸面積で入居企業が内定している。

▲プロロジスパーク盛岡(出所:プロロジス)
共同物流サービスは、食品スーパーやホームセンターの物流拠点を管理・運営する企業で、今回がプロロジスとの初契約。同社はプロロジスパーク盛岡を拠点とし、アークスグループ傘下のユニバース(同)とベルジョイス(岩手県盛岡市)の食品保管・配送センターの運営を担う。
ユニバースとベルジョイスは、これまで個別の物流拠点から商品を配送していたが、2024年問題に伴う輸送能力不足への対策として、物流拠点の集約を決定。今後は、八戸市とプロロジスパーク盛岡の2拠点体制で効率化を図る。
施設選定にあたっては、東北エリア全域への優れたアクセス環境や大型マテハン・自動倉庫対応の高品質な設備が評価された。物流業務の開始は26年秋を予定している。
さらに、ロジスティード北日本(札幌市東区)とカネパッケージ(埼玉県入間市)も賃貸契約を締結。特にカネパッケージにとっては、プロロジスとの初契約となる。また、既存の入居企業である日本通運や丸木医科器械も含め、賃貸面積の75%で入居企業が確定した。
プロロジスパーク盛岡は地上3階建て、延床面積10万平方メートルを誇る東北エリア最大級の先進的物流施設。上り下り専用のスロープを備え、各階のトラックバースに45フィートコンテナセミトレーラーが直接アクセス可能で、これは岩手県内初の仕様となっている。
立地は東北縦貫自動車道・盛岡南インターチェンジ(IC)から4.7キロ、県道13号からも1.5キロと至近で、南は仙台、北は本州最北端まで3時間以内で到達可能。寒冷地対策や快適な労働環境のためのカフェテリア、コンビニエンスストア、無料Wi-Fiも完備している。
プロロジスは東北地方でこれまでに11棟の物流施設を開発しており、盛岡のほか、宮城県や福島県での新規プロジェクトも進行中。26年には「プロロジスパーク北上金ケ崎」が完成予定と、今後も地域の物流インフラ強化に貢献していく方針だ。
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