
(出所:日本郵船)
ロジスティクス日本郵船は10日、ノルウェーの肥料大手、ヤラ・インターナショナルとの間で、建造中のアンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC)をヤラグループ会社へ定期傭船する契約を締結したと発表した。両社は2021年から、AFMGCの実用化に向けた共同検討を進めていた。
同社によると、AFMGCは26年11月に完成予定で、完成後はヤラグループで、アンモニアの生産や物流を手掛けるヤラ・クリーン・アンモニアが製品の輸送のために運航する。ヤラは年間850万トンのアンモニアを生産しており、製造から海上輸送までサプライチェーン全体でのクリーンアンモニアによる低炭素化を目指している。
建造されるAFMGCは全長180メートル、全幅32メートル、型深18.45メートル。タンクの大きさは4万立方メートルある。
日本郵船によると、現在のアンモニア国際海上輸送で主要な船型となっているMedium Gas Carrierの中で燃料にもアンモニアを使用するAFMGCとしては、世界初の定期傭船契約締結となる。
今回の契約については「輸送での大幅な温室効果ガスの排出量削減に寄与することに加え、クリーンアンモニアのよりクリーンな輸送手段の提供、舶用燃料としてのアンモニアの需要創出など、アンモニアサプライチェーンの構築に重要な役割を果たす」としている。
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