日野、ラリー用の大型サポートトラックを刷新

来年1月の2014年大会でデビューする新サポートトラック

話題日野自動車は28日、ダカールラリーに出場する日野チームスガワラが、10年ぶりに大型サポートトラックを刷新し、来年1月の2014年大会から投入すると発表した。

走破性に優れた「HINO700シリーズZS」をベースに、レースに必要な多くの機能を搭載してサポート力の強化を図った。

ダカールラリーは、2週間かけて総走行距離1万キロメートルを走破するため、レース車の性能や選手の技術以外に、サポート力も問われる。中でもサポートトラックは、スペアパーツやキャンプ用品の運搬だけでなく、キャンプ地で整備や生活の基地となる、レース運営に欠かせない重要な機能を担っている。

日野チームスガワラは、2004年に「日野プロフィア」をベースにした大型サポートトラックをダカールラリーに投入して以来、10年間にわたってサポートしてきたが、レースの高度化で輸送効率や作業性の向上などが必要となっていた。

そこで、サポート力強化のために大型サポートトラックを刷新。ベース車両は、悪路走行に長け、強固なフレームを持ち、海外のダンプトラック市場や鉱山で好評価を得ているHINO700シリーズZSを初めて採用。

リアボデーの架装は、日野チームスガワラのノウハウを集めて企画され、フレームと外装は日野エンジニアリングアネックス、内装と特殊機構は坪井特殊車体で、ラリーサポートに最適な車両に仕上げた。

今後は、10月にモンゴルで車検を受け、フランスにある日本レーシングマネージメントのガレージで最終調整などを行い、1月のダカールラリー2014年大会でデビューする。

同社は「大型サポートトラックの大幅な機能向上で、次大会ではさらに上位への入賞を狙う」としている。