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ヤマトHD、羽田クロノゲートが20日竣工

2013年9月12日 (木)
羽田クロノゲートの完成予想図

羽田クロノゲートの完成予想図

メディカルヤマトホールディングスは20日、国内最大級の総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」(CG)」を竣工し、10月上旬から稼働を開始する。

羽田CGは発着同時仕分け、24時間365日稼働の高付加価値機能とスピード配送を一体化させることで、リードタイムの短縮や在庫の極小化を可能とするとともに、荷物が流れる中で価値を付加する「止めない物流」の実現を目指すもの。

同社は「バリュー・ネットワーキング」構想に基づき、今後は全国、アジアに張り巡らせた「ラストワンマイル・ネットワーク」を生かしながら、羽田CGを中心に厚木ゲートウェイ、関西、中部のゲートウェイ、沖縄国際物流ハブを有機的に結びつけ、物流を「バリューを生み出す手段」に進化させると説明している。中部、関西は2016年までの稼働開始を目指す。

羽田CGは、国際化した羽田空港に隣接し、近隣には東京港や横浜港、JR貨物のコンテナターミナルなどの物流施設が立地。首都高速とのアクセスが良いため、国内外を問わない陸海空の「マルチ輸送機能」を提供できる。

厚木ゲートウェイと同様に、最新のマテリアルハンドリング機器(マテハン)を導入することで発着同時仕分けと省力化を実現。24時間365日の稼働が可能となり、荷物の発送・到着作業を同時に行うことで受け手のニーズに合わせたジャストインタイム輸送を提供する。

同拠点にはグループ各社の機能を集約しているほか、輸入通関機能も備えているため、緊急手術などでスピード配送が要求される医療機器の24時間洗浄・メンテナンス機能と航空便を組み合わせたリードタイムの短縮、必要な数のダイレクトメールを印刷可能なオンデマンドプリンター設備と送付先の個人属性や商圏に合わせた封入によるコスト削減、羽田空港に海外から到着する商品の輸入通関・ローカライズ作業の一体化によるスピード出荷――といったニーズに対応できるようになる。

20万平方メートルのスペースを活用することで、国内外のサプライヤーなどから調達する製品や部品を集約し、同施設内で同梱作業を行って配達先ごとにまとめて納品したり、組み立てや修理、品質確認などを施すサービスも可能になる。

同社はこれらの「付加価値が高まった荷物」をスパイラルコンベアによって国内、アジアの宅急便ネットワークと直結することで、スピード出荷、納品作業の効率化を図る。

■羽田CGの施設概要
名称:羽田クロノゲート
所在地:東京都大田区羽田旭町11-1
延床面積:19万7697.07平方メートル(5万9803.36坪)
敷地面積:9万8872.87平方メートル(2万9909.04坪)
構造:鉄骨造8階建
竣工:2013年9月20日
営業開始:2013年10月上旬
入居会社:ヤマト運輸、ヤマトグローバルエキスプレス、ヤマトロジスティクス、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン、ヤマトパッキングサービス、ヤマト包装技術研究所、ヤマトホームコンビニエンス、ヤマトシステム開発、ヤマトフィナンシャル、ヤマトボックスチャーター、スワン、社会福祉法人ヤマト自立センター
環境対応設備・事業継続対応:太陽光発電、非常用発電設備、雨水再利用、一部LED照明、免震構造、BEMS(ビルディングエネルギーマネジメントシステム)
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