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太陽電池モジュール生産、中国が圧倒、日本は2位

2013年9月26日 (木)

話題グローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は25日、市場調査会社のグローバル・データが発行した、世界の太陽電池(PV)モジュール市場に関する報告書の販売を開始した、と発表した。

太陽電池モジュールの設置件数は、2006年から11年にかけて大幅に伸びており、とりわけ08年から11年までは累積発電能力が毎年50%以上増加。年間設置件数は、スケールメリットの拡大、新技術の登場、各国政府の政策や制度上の支援策などを背景に、06年の1.43ギガワット(GW)から2011年の28.94GWへと増えている。

しかし12年に入ると、業界全体が当初の成長局面から調整局面へと移行し始め、太陽光発電業界にとって重要性の高い国々の政府が支援策を縮小したり、打ち切ったりしたこともあって、成長率は大幅に低下。

12年の年間設置件数は30.25GWで、11年(28.94GW)に比べて小幅な伸びにとどまった。13年には、スペイン、イタリア、ドイツなどの政府が支援策を縮小しているため、設置件数は25.38GWまで落ち込む見通しだが、14年から20年にかけては着実に増えていくと予想した。

12年に世界で生産されたモジュールの66%は中国製で、6年連続でモジュール生産量トップの座を維持。同年には2万2749メガワット(MW)の太陽電池モジュールが同国で生産され、このうち2万2099MWが結晶系シリコン(c-Si)モジュール、650MWが薄膜モジュールだった。ポリシリコンを国内で調達でき、業界に有利な規制環境が維持され、安価な労働力を容易に入手することが可能な同国では、主要メーカーが年産1000MW以上の生産能力を維持しつつ、太陽電池モジュールの生産で世界をリードしている。

太陽光発電市場で中国に次ぐシェアを持っているのは日本だが、12年のモジュール生産量は3.03GWで、世界シェアは9%にとどまっている。

■市場調査レポート「世界の太陽電池(PV)モジュール市場:市場規模、年間生産量、平均価格、競合情勢、主要国分析」(Solar PV Modules – Market Size, Annual Production, Average Price, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020)の詳細は下記URLを参照。
http://www.gii.co.jp/report/gd281760-solar-pv-modules-market-size-annual-production.html