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日立電線、太陽電池用PVワイヤー世界3拠点で供給体制整備

2010年7月27日 (火)

拠点・施設日立電線は27日、太陽電池モジュールの導体に使用されるPVワイヤー「NoWarp」の需要増大に対応するため、新たな製造拠点としてマレーシアのヒタチケーブル・ジョホール社内に製造設備を導入し、8月から稼動を開始すると発表した。

 

PVワイヤーは、太陽電池モジュールで太陽電池のセルとセルの間をつなぎ合わせ、発生した電力を集める導体としての役割を担うもので、日立電線では、各種電線・ケーブル製造で培った圧延技術、伸線技術、めっき技術を活かし、2000年からPVワイヤーの製造している。

 

地球温暖化防止や省エネルギーへの関心の高まりから、太陽電池モジュールは出力容量ベースで年平均約22%の成長が期待されており、15年には09年比で約3.3倍まで市場拡大が見込まれている。

 

このため、既存のモジュールメーカーが増産を進めるとともに、新規参入が相次いでおり、世界各地で太陽電池モジュールの生産が活発化。これに伴い、PVワイヤーへの需要も増大しており、幅広い地域で供給体制を整える必要がでてきていた。

 

同社グループでは、日本、中国に続き、新たにマレーシアに製造拠点を設け、最適地生産を行うとともに、新製品開発力や生産能力を強化することで、NoWarpを中心とした太陽電池向け配線材の売上高を09年度の約40億円から、12年度には90億円に拡大することを目指す。