調査・データ日本物流団体連合会(物流連)は19日、「令和6年度 第2回物流環境対策委員会」を13日に開催したと発表した。
「物流環境対策委員会」は、物流の低炭素・脱炭素化や効率的な輸送システムの構築など、物流分野の環境対策の促進を目的として諸課題の検討や情報提供を行い、優良事業者・優良事例の表彰などを通じ、環境対策の普及促進に取り組むもの。
委員会の第一部は、物流連「第1回モーダルシフト優良事業者大賞表彰」大賞を受賞したコクヨロジテム(大阪市東成区)を講師に招き「『物流2024年問題』への対策とモーダルシフト推進」と題して講演会を開催した。
同社はホワイト物流推進運動参画(19年)や「2024年問題対策チーム」組成(22年)などに早期に取り組んだことや、千葉県から佐賀県への船舶モーダルシフトのは池などを説明。パレット輸送推進については、従来は多様なサイズ・形状の貨物をばら積みで効率良く積載することが価値とされていたものを転換し、パレタイズスキルの社内認定制度の設定、現在18種類あるパレットサイズの将来的な3種類程度への集約や、製品の製造段階からパレット輸送を推進していくことなどを語った。
講演後には活発な質疑が交わされ、24年問題への肌感覚については風向きが変化した感触はなく、むしろ労働時間が更に短くなる可能性もあることから、モーダルシフトやパレット輸送、IT化を一層進める必要性が言及された。またCO2削減については、積極的な企業では、排出量削減の証明書類をリクエストされることが増えてくるであろうとの見通しが示された。
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