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世界初のドローン航路、浜松と秩父で開通

2025年3月26日 (水)

サービス・商品日本電気(NEC)や東京大学、KDDIスマートドローン(東京都千代田区)など8者は25日、ドローン事業者が地元との協議を省略して運行できる、世界初の「ドローン航路」を浜松市と埼玉県秩父市エリアに開設したと発表した。航路の運営者が地元との調整や周知を請け負うため、事業者は運航準備の時間やコストを軽減できる。

▲ドローン航路実装のイメージ(クリックで拡大、出所:日本電気I)

国はドローン普及に向けて、河川上空や送電線ルートの上空をドローン航路として整備する計画を進めており、NECや東大、KDDIスマートドローンなど8者が参加して航路の実現に向けた検討や技術開発、実証実験などを続けてきた。

参加しているのは3者のほか、グリッドスカイウェイ有限責任事業組合(東京都港区)、トラジェクトリー(同)、フジヤマ(浜松市中央区)、Intent Exchange(東京都文京区)、宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合(東京都中央区)。それぞれ、ドローン航路システムやビジネス構築の技術開発や調査研究を進め、東京大学がドローン航路の仕様・規格の設計、ガイドライン作成の取りまとめを行っている。

今回浜松市では天竜川と浜名湖、市街地の一部の上空に180kmにわたる航路を設定。3か所のモビリティハブ、ターミナルを設定した。また、秩父市では送電ルート上空に150キロの航路を整備。共同利用する施設については今後、具体的な検討を進めるとしている。

航路は8者で開発したドローン航路システムで運用され、一部区間では、物流や送電設備の点検などを目的とした商用利用を開始する。

国の「デジタルライフライン全国総合整備計画」では一級河川上空に1万キロ、送電ルート上空に4万キロのドローン航路を整備するとしている。将来的には、ドローン航路間の相互乗り入れで全国にドローン航路を網の目状に巡らせ、デジタルライフラインとして整備する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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