認証・表彰日野自動車の前身である東京瓦斯電気工業が製造した「航空研究所試作長距離機(航研機)」が、日本航空宇宙学会から「航空宇宙技術遺産」に認定された。4月4日、東京大学安田講堂で認定証授与式が開催され、日野自動車と設計を担当した東京大学の関係者が出席した。

(出所:日野自動車)
航研機は1938年5月、国内初となる周回航続距離の世界記録を樹立した機体だ。木更津-銚子-太田-平塚-木更津の周回コースを29周、飛行時間62時間22分49秒、航続距離11651キロという記録は国際航空連盟(FAI)から世界記録として公式に認められている。
今回の認定は、国内唯一の周回航続距離世界記録を樹立した功績に加え、この開発を通じて得られた経験や知見、人材育成が戦後の民間航空機産業の基盤形成に貢献した点が高く評価された。
航研機は、東京帝国大学航空研究所が設計し、1934年から東京瓦斯電気工業が製造を担当、1937年に完成した長距離飛行試験機である。
現在、日野自動車が運営する「日野オートプラザ」では航研機の1/5スケール模型が展示されており、この歴史的な航空機の姿を見ることができる。
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