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イオン・ツルハ・ウエルシア経営統合、物流も再編

2025年4月11日 (金)

M&Aイオン、ツルハホールディングス(HD)、ウエルシアホールディングス(HD)は11日、3社の資本業務提携に係る最終契約を締結した。3社は2024年2月に基本合意を締結し、この度、具体的な提携内容に合意した。

国内外におけるヘルス&ウエルネス事業の強化を目指し、ツルハHDとウエルシアHDは12月1日付で経営統合する。経営統合後は売上高2兆円超、店舗数5500店を擁する日本最大のドラッグストア連合体となる。

今回の提携では物流機能の統合を通じ、業務の効率化を実現する。ツルハHDの子会社・ツルハグループマーチャンダイジングを商品・物流のシナジー創出における中核として位置付け、同社を軸とした物流ネットワークの再構築を推進する。この取り組みの一環として、ウエルシアグループの商品管理システムと物流機能を段階的に移管する計画だ。また、中長期的には、イオングループの全国規模の物流インフラとの連携も視野に入れる。3社の強みを最大限に活用した効率的な物流体制の構築を目指す。

3社は提携によるシナジー効果として、3か年で500億円の収益改善を見込んでいる。この効果は複数の施策による相乗効果から生み出される見通しだ。3社の規模を生かした商品の共同調達により仕入れコストの低減も期待できる。加えて、電力の共同調達を通じた光熱費の削減により、店舗運営コストの最適化も進める。商品開発においては、3社の知見を結集したプライベートブランド商品の開発を加速し、魅力的な商品ラインナップの拡充と収益性の向上を目指す。

イオンは本提携を通じ、ツルハHDの株式50.9%の取得を予定し、連結子会社化する方針。ツルハHDはイオングループのヘルス&ウエルネス事業の中核企業として、ASEANを含むグローバル展開を加速する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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