イオン、ウエルシアHDSの株式過半数取得へ協議

M&Aイオンとウエルシアホールディングスは14日、イオンがウエルシアHDSの発行済株式の過半数取得に向けて協議を開始すると発表した。

この協議に先立ち、ウエルシアHDSは強固な経営基盤を構築するための組織改革を実施し、収益力のある「ウエルシアモデル」のグループ内展開を加速するため、9月1日付でウエルシア関東を存続会社として、高田薬局、ウエルシア関西、ウエルシア京都を統合し、統合新会社「ウエルシア薬局」を発足させる。

イオンは、これまで培ってきた事業再編、組織再編ノウハウの提供などを通じ、ウエルシアHDSの組織改革をサポートする。また、ウエルシアHDSの関西エリアの事業基盤強化に向けて、イオン子会社のタキヤ、シミズ薬品をウエルシアHDSへ統合する方向で協議を行う。

イオンはこのほか、薬剤師の採用・育成の協力体制、戦略的物流網の構築、商品共同調達、商品開発、食品などのラインロビング、都市型小型業態の開発・展開、カード・銀行・電子マネーなどの活用、Eコマース、CRMの展開――などの領域で経営資源を提供する。ウエルシアHDSは、提携の深化に向けてイオンから副社長を招へいする。