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アイロボティクス、ドローンデータ防衛技術実証

2025年4月21日 (月)

調査・データアイ・ロボティクス(東京都渋谷区)は21日、ZenmuTech(東京都中央区)、ネクストウェア(大阪市中央区)と共同で、ドローンに国産の秘密分散技術を実装し、飛行中のデータをリアルタイムで保護する実証試験に成功したと発表した。今回の試験では、映像や制御信号などのデータを分割・無意味化する処理をドローン上で実行し、紛失やサイバー攻撃時にも情報漏えいを防ぐ仕組みの有効性を確認した。

実証試験では、市販のドローンに軽量の秘密分散モジュールを搭載し、通信や記録データのリアルタイム処理を実施。飛行中に映像を複数のデータ片に分けて地上局と機体内に分散保存する仕組みや、不正なコマンドの復元阻止機能を検証。機体の強制着陸や通信遮断後のストレージ解析でも、断片から有意な情報が得られないことを確認した。

▲実証試験の模様(出所:アイ・ロボティクス)

同技術は産業現場やインフラ点検などの用途におけるデータ保護強化だけでなく、今後は防衛・安全保障領域への応用も視野に展開予定。加えて、国内製ドローンの競争力強化や、海外製ドローンの安全な国内運用支援にも寄与する見込みで、物流を含む多様な遠隔機器への導入も可能になる。

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LOGISTICS TODAY編集部