ロジスティクスAIデータ(東京都港区)は22日、既存の輸配送管理システム(TMS)と倉庫管理システム(WMS)と連携し、生成AI(人工知能)を活用して物流オペレーションを最適化する次世代プラットフォーム「AI孔明 on IDX for Logistics」のリリースを発表した。
この新モジュールは、複数拠点に分散している配車情報や在庫データを標準化して一元管理。さらに、ドライバー情報、積載率、走行履歴などの実績データをAIが分析する。また、ベテラン担当者の経験に基づく配車判断やノウハウを、過去の配車記録や日報からAIが学習し、最適な提案をする。
新モジュールには5つの主要機能を搭載した。ドライバー日報や過去の配車記録を基に、最適な配車プランを自然言語で提示する配車案作成支援、ベテラン担当者の経験則をAIが抽出し、共有可能なナレッジとして蓄積する機能、荷物の積載履歴や類似ケースを即座に検索できる積載関連の問い合わせ対応、勤務表や体調報告から疲労蓄積の兆候を検出する作業者の稼働分析、倉庫の在庫状況や出荷履歴をAIが文書形式で回答する在庫・輸送情報の問い合わせ対応──の5機能。
導入企業からは、配車業務において、これまでベテラン担当者の暗黙知に依存していた判断が、AIによる過去データの学習により、「この便の配送先」「再配達の原因」といった日常的な確認作業の効率が飛躍的に向上したと報告が上がっているという。
同社はプラットフォームの活用推進にあたり、経済産業省の物流DX(デジタルトランスフォーメーション)推進補助金を活用した実証導入を積極的に進めている。AIは従来のTMSやWMSでは対応できなかった予測や判断といった意思決定を支援し、さらに荷主企業との連携や共同配送への展開も視野に入れている。
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