財務・人事NSユナイテッド海運(NSU)は4月30日、2025年3月期の決算を発表した。売上高は前年比6.1%増の2474億800万円、営業利益は同6.4%減の202億2400万円、最終利益は3.5%増の186億2100万円と増収最終増益だった。
外航海運事業セグメントの売上高は5.8%増の2161億5200万円、セグメント利益は14.6%減の162億7700万円だった。ケープ型撒積船(18万重量トン型)が、前半は鉄鉱石の堅調な出荷や西アフリカ積みボーキサイトの輸送需要が船腹需給を引き締めたことを受けて高水準で推移した一方、後半は主要積地での天候不順の影響などを受けて、一時は主要5航路平均用船料が日建て1万ドルを下回る水準まで低迷した。パナマックス型以下の中小型撒積船(2-8万重量トン型)は、前半は堅調な推移となったものの、後半は中国向け穀物輸送需要の減少やパナマ運河の通航制限緩和により実質船腹供給が増加したことから低迷した。VLGC(大型LPG運搬船)は後半に市況低迷局面は見られたものの、安定的なLPG輸送需要を背景におおむね堅調に推移した。
内航海運事業セグメントの売上高は8.7%増の312億6100万円、セグメント利益は34.9%増の39億6000万円だった。鉄鋼関連貨物について建設業、自動車産業の低迷による鋼材需要の低下、安値の中国製鋼材流入の影響もあり輸送量が減少。セメント関連貨物、電力関連貨物についても内需の低迷や荒天の影響を受けて弱含んだ一方、バイオマス関連貨物は市況の変化により堅調に推移した。タンカーは、LNG輸送量が減少したもののLPG輸送量は増加した。また新造船の稼働による効果などもあり増収増益となった。
26年3月期の通期予想は、売上高は18.8%減の2010億円、営業利益は35.7%減の130億円、最終利益は24.8%減の140億円を見込んだ。
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