財務・人事トナミホールディングス(HD)は13日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年比10.3%増の1566億9000万円と伸長。営業利益は14.5%増の66億1100万円、経常利益は12.7%増の76億5600万円と増益を確保したものの、最終利益は14%減の34億9200万円となった。子会社のれんの減損損失11億600万円を特別損失として計上したことが影響した。
セグメント別に見ると、主力の物流関連事業は、適正運賃・料金収受への継続的な取り組みや、業務効率化、生産性向上に努めた結果、部門売上は1452億9000万円(8.6%増)、部門利益は61億5800万円(20.1%増)と増収増益を達成した。この中では、貨物自動車運送事業と貨物利用運送事業が1046億2900万円(11.9%増)と好調だった。倉庫事業は353億6900万円(0.1%減)とほぼ横ばい、港湾運送事業は52億9100万円(10%増)だった。
情報処理事業は、部門売上33億円(0.6%減)、部門利益5億1700万円(3.5%減)。販売事業は、部門売上60億3300万円(97.8%増)と大幅増収ながら、部門利益は1億9700万円(20%減)だった。
当期純利益の減少要因となったのは、特別損失として計上した11億600万円の「のれんの減損損失」。これは、24年6月に事業譲受により子会社化したアペックス(金沢市)のグループ会社について、当初計画を下回る業績推移を受けて計画を見直した結果、事業譲受時に発生したのれんの回収可能性を検討し、減損処理を行ったもの。
同社は2月26日付で日本郵便の子会社JWTによるMBO(経営陣が参加する買収)を受け入れ、株式の非公開化を進めている。このため、26年3月期の連結業績予想と配当予想は記載していない。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com