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イー・ロジット、赤字を大幅縮小

2025年5月15日 (木)

財務・人事イー・ロジットは15日、2025年3月期の決算短信を発表した。事業年度は24年4月1日から25年3月31日までである。今期より非連結決算に移行し、主力の通販物流代行サービスの事業方針を変更した。フルフィルメントセンター(FC)の坪数縮小に伴い顧客基盤を見直した結果、売上高は102億5917万円となった。また、賃借料削減と人員適正化により販売費・一般管理費を64億201万円まで抑制し、売上総利益は5億6312万円に増加した。

営業損失は7889万円、経常損失は7559万円と赤字幅が大幅に縮小した。さらに、事業所閉鎖損失引当金戻入益1億8601万円を含む特別利益2億2797万円を計上したことで、税引前当期純利益は1億3562万円、当期純利益は1億2371万円と黒字に転換した。新株発行も寄与し、純資産は5億2625万円に増加。自己資本比率は17.4%まで改善し、1株当たり当期純利益は22円88銭となった。

25年2月には新たにカタログ通販事業「Northmall」を自社展開。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進においては、クラウドビッグデータやBIレポートを活用し、EC(電子商取引)物流現場でのデータ分析力を強化。顧客企業との課題共有を通じて事業成長を支援するBPOパートナーとしての地位を確立している。併せて、FC自動化や新規事業開発にも注力している。

26年3月期の通期業績予想については、売上高103億5639万円、営業利益5299万円、経常利益5431万円、当期純利益3849万円、1株当たり当期純利益7円3銭を見込む。増資と体制再編により財務体質の強化を進めているものの、黒字基調の維持と財務安定化に向けては、FC稼働率の向上と新規案件の獲得が課題となる。EC市場の成長を追い風に、トータルBPOとコンサルティング事業の拡充を通じて、持続的な収益確保と自己資本の強化を目指している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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