ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

キユーピー、米テネシー工場稼働で調味料需要対応

2025年5月21日 (水)

フードキユーピーは20日、グループ会社Q&B FOODS(米国)が米国テネシー州モンゴメリー郡クラークスビルに新設した「テネシー工場」で調味料生産を開始すると発表した。開所式には、ビル・リー州知事をはじめとする多数の来賓が出席した。テネシー工場は米国内2か所目の生産拠点となり、世界最大のサラダ調味料市場である米国各地への供給とブランド拡大を担う。

▲テネシー工場の外観(出所:キューピー)

テネシー工場は延床・建築面積1万5000平方メートル、敷地面積8万平方メートルで、家庭用・業務用マヨネーズやドレッシングを年間最大6万トン製造できる。米国初の工場見学スペースも設置した。東部や中西部への商品供給を主軸とし、既存のカリフォルニア工場からの輸送コストと時間を大幅に削減する。2拠点体制の確立により、生産力を既存設備の最大3倍まで向上させ、新規需要の創出も目指す。

開所式で、キユーピーの高宮満社長は「このテネシー工場は米国のみならず米州での生産拠点とする予定だ。工場規模の拡大により、長期的な雇用創出を通じてテネシーの経済に貢献したいと考えている。キユーピーグループは食を通じて社会に貢献するという精神のもと、食の大切さ・楽しさを伝える活動を続けている。テネシーにおいても食を通じて地域社会に根づく活動を展開していく」と述べた。

▲開所式のテープカットの様子(出所:キューピー)

開所式後、参列者は工場通路から製造ラインを見学した。1982年設立のQ&B FOODSは、米国内での業務用商品販売と受託生産からスタートし、2014年頃からキユーピーブランドのマヨネーズやドレッシングの拡販に注力してきた。日本食人気の高まりと、消費者・レストランシェフの新たな価値志向を背景に、現地での同ブランド認知と需要は年々拡大している。キユーピーマヨネーズは卵黄由来の濃厚さと旨味で高い評価を得て、深いりごまドレッシングもアジア系・米系スーパーでの出荷が増加している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com