ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

神戸税関、神戸港-ASEANの貿易額が過去最高に

2025年6月19日 (木)

調査・データ神戸税関は18日、特集の特別編として「神戸港とASEANとの貿易」の資料を公開した。

2024年の神戸港対ASEANの貿易額は輸出が1兆3848億円、輸入が9429億円となり、輸出入ともに過去最高となった。1988年との比較では輸出が2.7倍、輸入が5.2倍だった。全国対ASEANの貿易額は輸出が15兆3540億円、輸入が17兆6372億円となり、輸出入ともに過去最高だった22年に次いで2番目に高い数値だった。88年との比較では輸出が5.6倍、輸入が6.1倍だった。日本とASEANとの貿易額に占める24年の全国港別の順位では、神戸港は輸出が9%、成田空港、名古屋港に次いで3位。輸入では5.3%で6位だった。

神戸港の輸出においては「非鉄金属」が24年の1位だった。「非鉄金属」は銅やアルミなどをいい、電気自動車(EV)や送電ケーブルなどの材料として世界的な需要の高まりがあり、価格が高騰したことが輸出額上昇の要因のひとつとなっている。2位の「織物用糸及び繊維製品」は、神戸港がASEAN向けの主要な輸出港。24年の神戸港の輸入において1位の「衣類及び同附属品」は全国でも2位となっており、近年輸入額が大きく伸びている品目のひとつとなっている。

国別の輸出入貿易額をみると、神戸港はタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールの上位6か国でASEAN全体の96.2%、全国でも同6か国で97%を占めている。インドネシアは神戸港の主要な輸出貨物である非鉄金属(銅など)の価格が、近年の世界的な需要増に伴い高騰していることから神戸港からの輸出額が増えている。フィリピンは日本が輸入するバナナの輸入額の76.9%(24年)を占めている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com