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カネカ、マレーシアで塩ビペースト樹脂事業増強

2010年12月24日 (金)

拠点・施設カネカは24日、アジアでの旺盛な需要に対応するため、100%出資子会社であるカネカペーストポリマー(KPP)の塩化ビニールペースト樹脂の生産能力を年産約2万5000トン増強し、年産6万トンにすると発表した。稼働は2012年末の見通しで、設備投資額は約30億円。

 

中国・東南アジアに加え、インド・中東も含めたアジアで塩ビペースト市場が拡大しており、KPPもフル生産の状況が続いていたことから、今後も需要が拡大すると予測。今回の設備は既存の系列とは異なる乳化重合法の製法を採用し、現在供給している製品に加え、高粘度性や高発泡性が要求される付加価値の高い特殊品の生産も可能なものとなっている。能力増強だけでなく特殊品の品揃えも拡充し、事業競争力強化を図る。

 

同社は、「付加価値の高い塩ビペースト事業を強化し収益力を高めるとともに、さらなる投資も視野に入れ、塩化ビニール樹脂事業全体の強化・拡大を目指す」としている。