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内航主要社の5月輸送量、タンカーが5%減

2025年7月11日 (金)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)はこのほど、ことし5月分の内航主要オペレーター(58社)の輸送動向調査の結果を公表した。5月の貨物船輸送量は1539万トンで前年同月比1%増加、前月比で3%減少した。油送船(タンカー)の輸送量は777万9000トン(キロリットル)で、前年同月比、前月比ともに5%減少した。

タンカー輸送量を品目別にみると、黒油は前年同月比7%減で、電力需要が引続き低調となっている。白油(ガソリン・灯油・軽油)は同5%減で出荷がやや低調となっているほか、一部で船のトラブルによる長期停船があった。

ケミカルは同2%減で、水島地区のプラントで大規模な定期修理があったほか、工場のトラブルの影響も受けた。高圧液化は同6%増で、エチレンと塩ビモノマーがプラントの定期修理で低調だったものの、LPGはブタンが増加、液体アンモニアも増加した。高温液体は同20%増で、アスファルトや硫黄が減少する一方、その他の高温は大きく増加した。耐腐食は同8%減で、プラントの定期修理によって、苛性ソーダ、硫酸、その他の腐食性液体と全ての品目で減少した。

一方、貨物船輸送量を品目別に見ると、鉄鋼は同2%減で、原料は同1%増、燃料は同3%減だった。原料は石灰石、スラグが増加し、金属鉱は減少した。燃料では石炭専用船の入渠の影響で石炭が減少した。

紙・パルプは同15%増で、四国の製紙会社からの出荷が無くなり、ほかの製紙会社からの輸送で増加が見られた船社があった。

雑貨は同5%増で、一部で備蓄米のスポット輸送が見られたほか、九州からの農産品の輸送が堅調に推移した。

自動車は同9%増だが、前年同月が認証不正問題による影響で減少していたため、その反動増となった。セメントは同10%減でセメント専用船の減船や入渠船が見られた。

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