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シニア層の9割近くがネットスーパー未経験

2025年7月11日 (金)

調査・データシニアに特化したマーケティングサービスを手がけるコスモヘルス(東京都港区)は11日、50代以上のシニア層の9割近くがネットスーパーを利用したことがないとする調査結果を公表した。同社は、初回利用のハードルを下げる取り組みや、不安の解消、利便性の実感が普及拡大の鍵となると指摘している。

調査は全国の50代以上のアンケートモニターを対象に5月14日、インターネットを通じて実施。普段の買い物の頻度やネットスーパーの利用状況などを尋ね、339人から回答があった。

ネットスーパーの利用経験については「ない」が86.7%と9割近くを占めた。「ある」と答えた人に、利用頻度を尋ねたところ、「過去に使ったことがあるが今は使っていない」が37.8%と最も多く、現在利用している人も「年に数回」が31.1%、「月に数回」が24.4%と利用頻度は低かった。「週1回以上」の定期利用は6.7%と1割に満たなかった。

また、ネットスーパーに関する関心の度合いについては、「あまり興味がない」が58.4%と過半数を占める一方、「興味はあるが不安もある」という潜在層も34.5%を占めた。

ネットスーパーを使ったことがない理由や不安に思っていることを複数回答で尋ねたところ、「実物を手に取って選べない」が56.8%と最も多く、次いで「商品の鮮度が心配」が30.6%、「配達時間に家にいられるか不安」30.3%、「インターネットでの操作が難しそう」29.9%、「手数料・送料が高そう」28.6%が続いた。

同社は調査結果から「シニア層の買い物行動には従来スタイルへの強い愛着とデジタル移行への慎重さが見られる」と指摘。店舗での買い物から宅配型サービス全般への移行は進んでいないとした。しかし、米や飲料など重たい商品の配送や後払い決済への関心も見られ、「ネットスーパー普及の突破口となる可能性を秘めている」としている。

こうしたことを踏まえ「今後のネットスーパーの普及拡大には、品質保証の可視化や、操作の簡便性向上、多様な決済手段の提供、実際の利用体験を通じた安心感の醸成が鍵となる。従来の買い物スタイルの価値を尊重しながら、シニア層特有のニーズに応える丁寧なアプローチが求められる」と提言している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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