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共同輸送DB「traevo noWa」8月1日サービス開始

2025年7月14日 (月)

ロジスティクス運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)のワーキンググループ(WG)は11日、5年以上にわたる活動の成果として、共同輸送データベースサービス「traevo noWa」(トラエボノワ)を8月1日から提供開始すると発表した。荷主や運送会社がITの専門知識なしに、簡単な操作で共同輸送のパートナーを見つけられるプラットフォームを目指す。まずは2025年12月末までを無償トライアル期間とし、広くユーザーを募る。

この新サービスは、TDBC Forum 2025の場で、WGを主導するAGCの田中慎史氏と首都圏ホールディングス(東京都板橋区)の駒形友章氏が発表した。サービス名のtraevo noWaには、平和の「和」と、物流という共通課題に対し各社が「輪」となってつながり、協調することで持続可能な物流環境を構築していく、という2つの意味が込められている。

traevo noWaの最大の特徴は、その簡易性にある。ユーザーは、専用のExcelフォーマットに発着地の都道府県・市区町村、車種・車格、月別の輸送台数といった基本情報を入力し、アップロードするだけで自社の輸送データを登録できる。

共同輸送の相手を探す際には、匿名性を担保したまま、希望の条件で混載や往復輸送のパートナーを検索することが可能。関心のある相手が見つかれば、同じく匿名で共同輸送の検討を依頼するメッセージを送信でき、プラットフォーム上で円滑なコミュニケーションが図れる。また、自社の輸送データをヒートマップで可視化する簡易分析機能も備え、新たな共同輸送ルートの検討などにも活用できる。

traevo noWaの概要説明

WGは、traevo noWaを単なるマッチングツールに留めず、その先のフィジカルインターネット実現に向けた重要な基盤と位置付けている。今後の展開として、経済産業省北海道経済産業局と連携し、全国初となる地域版フィジカルインターネットの構築に向けた取り組みを、traevo noWaを活用して進める計画だ。

また、WGには運送事業者も参画しており、traevo noWaのデータを活用した中継輸送の実証も進める。さらに、東京海上グループが発起人となる物流コンソーシアム「baton」(バトン)とも連携し、複数企業を横断する形の中継輸送についても、今年度中に検討を開始するとしている。

WGでは、traevo noWaの活用を通じて、真のフィジカルインターネット環境の構築を目指しており、共に取り組む輸送データを持つ企業や、同サービスの基本機能を活用したデータ連携を検討するサービスを持つ企業を広く募集している。

北海道地域版での展開

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