
▲護岸工事箇所(出所:国土交通省)
産業・一般昨年1月の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県七尾市の和倉温泉にある和倉港の護岸復旧について、国土交通省は22日、同市の要請を受けて国が護岸の改良工事を代行すると発表した。改良工事の代行は、今年4月の港湾法改正によって新設された制度で、初めての適用となる。
七尾市の和倉温泉には、20軒以上の旅館やホテルがあり、部屋などから見える港の眺望が観光資源のひとつとなっている。しかし、震災では建物が大きな被害を受けたほか、護岸も崩れて危険な状態となった。
こうしたことから、和倉温泉の復興に向け、昨年12月から国が護岸の復旧工事を開始し、今年3月からは崩れた護岸の撤去や仮設道路の整備などの工事が本格化している。
今回の改良工事は184メートルに渡って行われるが、建物に近接しているほか、船舶の離着岸や荷役作業を停止せずに施工する必要があるなど、高度な技術力が求められることから、国が工事を代行する。国は工事に必要な港湾管理者の権限も代行する。事業費は7億6000万円を見込んでいる。
港湾法の改正では、港湾に精通した技術職員が不足している自治体が多い一方、高度経済成長期に整備された港湾施設の老朽化が進んでいることから、自治体など港湾管理者の要請に基づき、国が工事を代行する制度を創設した。
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