ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

貿易標準化へトレードワルツとサイバーポート連携

2025年7月22日 (火)

サービス・商品商流分野の情報プラットフォーム「TradeWaltz」(トレードワルツ)を運営するトレードワルツ(東京都千代田区)は25日、港湾物流分野の情報プラットフォーム「Cyber Port」(サイバーポート)を運用する国土交通省港湾局と新たなシステム連携機能の運用を始めると発表した。

▲貿易手続きの流れと伴う課題(クリックで拡大、出所:トレードワルツ)

物流分野では日本国内の貿易手続きで複数のプラットフォームが導入され、それぞれが独自にデジタル化してきた。業務ごとに発生するデータの再入力をなくすため、各プラットフォーム間のシステム連携が重要な課題となっていた。

今回、TradeWaltzとCyber Portの新機能連携により、荷主が貿易プラットフォーム上で作成したInvoice、Packing List、Shipping Instructionなどの書類がデータでCyber Port側に引き渡せるようになった。物流事業者はこれまで紙やメール中心だった通関依頼を、TradeWaltz経由で受領し、その内容をCyber Port上で自動的に反映できる。情報の再入力作業が不要となり業務の効率化が進む。荷主企業は従来の手書き・転記の煩雑さを解消する。物流事業者も各種データの正確性や事務負担削減を享受できる。

▲連携による運用フロー(クリックで拡大、出所:トレードワルツ)

新たな連携機能の利用には両サービスへの利用登録が必要だ。トレードワルツとサイバーポートの双方に登録済みの場合、追加手続きは不要。未登録の際はそれぞれの窓口から利用申請する。登録方法やサービス内容の詳細は公式サイトで公開している。

今回の取り組みは分断されがちな商流・物流両分野のデジタル化基盤を接続し、国内貿易業務の現場における電子化と標準化の流れを後押しする。物流業界全体で業務コストの低減や生産性向上をめざす動きを加速させるものとして、期待がかかる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。