マルハニチロ水産、豪漁業会社の株式取得

M&Aマルハニチロホールディングスは4日、子会社のマルハニチロ水産がオーストラリアの漁業会社「オーストラル・フィッシャリーズ社」の株式50％を取得したと発表した。

オーストラル・フィッシャリーズ社は、乱獲や違法操業による資源の減少を危惧するオーストラリア政府と「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会」（CCAMLR）が厳格に管理しているメロ漁業海域で漁獲を許可されており、「持続可能な漁業」として国際認証も取得している。

マルハニチログループは、自社の漁業権とオーストラル・フィッシャリーズ社が持つ漁業権を加えることで、世界のメロ漁業権の1割強を獲得することとなる。

同社はこれまでもオーストラル・フィッシャリーズ社から主にキンメダイ、エビを仕入れてきたが、今後は日本向けとして同社グループで仕入実績がない商材の取引を開始できるようになるほか、豪州向け販売拠点としても活用する。