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キャディの製造業向けデータPFで図面管理効率化

2025年8月7日 (木)

サービス・商品製造業向けのデータプラットフォームを開発・運用するスタートアップ、キャディ(東京都台東区)は7日、同社のデータ活用クラウドサービス「CADDi Drawer」が住友重機械建機クレーン(東京都台東区)に採用されたと発表した。

CADDi Drawerは、製造業の図面を手書きのものを含めて自動で解析してデータ化。類似画面の検索やデータの紐づけを容易にし、これまで蓄積されてきた知識やノウハウを社内の誰でも容易に活用できるようにする。これによって、業務の効率化と部門間の連携強化を図り、属人性の排除や生産性の向上を図る。

住友重機械建機クレーンは、住友重機械工業と日立建機のクレーン事業を統合して設立された建設機械メーカーで、住友重機械工業が100%出資している。

同社は事業統合の経緯があることから、社内にある図面や部品情報の検索に課題を抱えていた。住友重機械工業と日立建機の時代の図面や部品などは、同じものでも異なる番号が振られ、統一されたコードが存在しない。このため、熟練社員が勘と経験で必要な情報を探すという状況が常態化し、開発・設計業務では、社内の情報取得に多くの時間が割かれていた。

また、類似図面を検索できないため、類似部品が増加し、在庫の増加、管理負担の増大という課題もあった。

しかし、CADDi Drawerによって、過去の図面や仕様などの情報へのアクセスが容易になり、技術・ノウハウの引き継ぎなどが円滑化。若手社員でも自ら図面や部品の違いを学び、自発的に学習できるようになるなど人材育成が進んだ。

また、類似図面の活用で、既存部品の兼用や、類似部品の統合が可能になり、棚卸し時の調査時間の削減や部品種類の削減、管理負担の軽減を図れるようになった。

さらに、各部門の担当者が自分で部品などについて調べられるようになったため、開発部門への問い合わせも減少。部門間のコミュニケーションがスムーズになり、修理期間の短縮にもつながったため、顧客満足度も向上した。

同社では今後、CADDi Drawerの活用で全社的な情報集約化を進め、組織全体の生産性向上を図り、将来的な事業価値を創造するための基盤として活用範囲を拡大していくという。

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